全身が毛深いと肌を露出することに抵抗を感じる人は多いでしょう。
体質の問題と思う方はほとんどだと思いますが、実は生活習慣も毛を増やす原因につながっている可能性があります。
どうして毛深くなるのか、その原因とおすすめの脱毛方法についてご紹介しましょう。
目次
毛深い人は男性ホルモンが優位な状態
体毛の量や成長には男性ホルモンが関わっています。
そのため、毛深い人は男性ホルモンが優位な状態である可能性が高いです。
男性ホルモンが優位な状態とは、女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌が減っている状態です。
女性ホルモンが減ってしまうのは、次の原因が考えられます。
ストレス
エストロゲンは卵巣から分泌されており、脳から指令を受けて放出されています。
その指令を出している部分と脳の自律神経のバランスを整える部分は近接しているため、過度なストレスがかかると自律神経が乱れ、エストロゲンの分泌にも影響を与えてしまうのです。
さらにストレスに打ち勝とうと副腎からステロイドホルモンが分泌されます。
ステロイドホルモンは男性ホルモンの1種なので、ストレスは男性ホルモンの増加を促してしまうわけです。
加齢
女性ホルモンの分泌は年齢によっても変化しており、分泌のピークは20代~40代前半とされています。
40代後半から急激に分泌量が減り、男性ホルモンが優位になりやすいです。
過度なダイエット
エストロゲンはコレステロールを主成分としているので、コレステロールが減ると分泌量も減ってしまいます。
コレステロールは脂質であるため、極端に脂質を制限した過度なダイエットはホルモンバランスを崩す要因となるのです。
外的な刺激や遺伝も原因に
毛深くなってしまう原因には外的な刺激や遺伝が関係している場合もあります。
外的な刺激
外的な刺激とは、太陽の強い日差し(紫外線)、衣類のすれ、強い力で体を洗う、カミソリでのムダ毛処理などが当てはまります。
このような刺激から体を守ろうと毛が生えやすい状態になってしまうのです。
さらに、外的な刺激は肌や血管を傷付けるので、肌トラブルのリスクも上げてしまいます。
遺伝
自分の両親が毛深い場合、優性遺伝することは科学的に明らかになっています。
遺伝は幼少期を経過してから出現し始めるので、子どもの頃から毛深い場合は遺伝の可能性が高いです。
逆に子どもの頃はそんなに毛深くなかった場合は、ホルモンバランスや外的刺激が原因だと判断できるでしょう。
毛深くなる生活習慣を断ち切ろう
遺伝以外は生活習慣を見直すことで毛深い状態を緩和できる可能性があります。
具体的に何を見直せば良いのか、体毛の増加を抑制する生活習慣について見ていきましょう。
積極的にとると良い栄養素
偏った食事は自律神経やホルモンバランスを崩す原因となるので、栄養バランスを考えて食事をとりましょう。
その上でタンパク質、大豆イソフラボン、ビタミンB6、ビタミンEを積極的にとってみてください。
卵や乳製品に多く含まれるタンパク質はエストロゲンの分泌の働きに作用します。
大豆イソフラボンはエストロゲンと類似する作用があるので、大豆製品で補っていきましょう。
ビタミンB6はマグロやカツオといった魚介類に含まれており、エストロゲンの代謝に関わる栄養素です。
ビタミンEはエストロゲンの分泌を制御する栄養素で、ナッツやアーモンドといった種実類に豊富です。
食事だけではカバーできない栄養素もあるので、サプリメントを取り入れるのも良いでしょう。
睡眠の質を高める
寝不足もホルモンバランスを乱す要因となるので、質の良い睡眠を心掛けることも大切です。
睡眠の質を高めるためには、寝る環境や寝る前の行動を見直してください。
寝つきが悪かったり途中で目が覚めたりする原因には、今使っている寝具やパジャマが合っていない可能性があるでしょう。
寝返りが打ちやすいマットレスに変える、枕の高さを変える、パジャマの素材を変えるなどすると安眠度も変わってきます。
また、体がリラックスできていないと寝つきが悪くなります。
人は一定まで体温が下がると眠気が出てくるので、遅くても就寝1時間前までにゆっくりお風呂に入って体を温めてください。
他にもカフェインを含まないホットドリンクを飲む、ストレッチや好きなことをしてリラックスする時間を設けるのも良いでしょう。
テレビやパソコン、スマホのブルーライトも安眠を妨げる要因となるので、できれば就寝前に見るのは避けるように心掛けてみてください。
無理なダイエットをしない
急激に脂肪を減らすと体の中で作られるホルモンの量が減ってしまいます。
体調不良や肌トラブルを引き起こすリスクも高めるので、極端な食事制限や健康的に悪いダイエットの実践は控えてください。
ストレス発散を習慣付ける
ストレスとゼロにすることは難しいと思いますが、発散できる習慣を付けることで少しずつ減らしていくことができます。
発散のコツは、オフとオンをしっかり切り替えることです。
せっかくのお休みに仕事や嫌な作業は持ち込まず、趣味に費やしたり、お出かけを楽しんだりと自由な時間にすることが大切です。
ストレスを溜め込まないために、自分なりのストレス発散法を見つけておきましょう。
根本的に解決するなら脱毛がおすすめ
上記はあくまでもこれ以上体毛を増やさないために見直す生活習慣で、毛深い体毛をなくす改善法ではありません。
根本的に改善するためには、ムダ毛の処理が必要となります。
刺激を与える脱毛はNG
ムダ毛の処理は色々とありますが、カミソリや毛抜きなどの自己処理は外的刺激に当たるので、毛深いと悩んでいる人にはおすすめできません。
カミソリは表面の毛を処理するので、すぐに毛が生えて毛深さが目立ってしまいます。
毛深い人は1本1本の毛が太めなので、断面が目立って肌が汚く見える可能性もあるでしょう。
毛抜きは毛根から抜くのでカミソリよりも綺麗に脱毛できます。
しかし、途中で毛が切れてしまうと埋没毛になってしまい、また無理に引き抜くので肌への刺激もカミソリと負けず大きいです。
専用のワックスを塗り、シートを貼り付けて一気に引き剥がす「ブラジリアンワックス」という脱毛方法があります。
一気にムダ毛を引き抜くことができますが、毛を引き抜くので肌へのダメージは避けられません。
毛深い人は背中やVIOなど個人では脱毛しづらい場所も剛毛な傾向にあり、カミソリだと見えづらい場所を剃るのは怪我のリスクがあるので危険です。
光脱毛で抑毛・減毛
エステサロンで行える脱毛は光脱毛です。
毛のメラニン色素に反応する光を照射し、発生する熱で脱毛を促す作用があります。
機器によってはコラーゲンの生成を促し、ハリやツヤのある美肌に整えてくれる作用もあります。
熱を発するので痛みを感じますが、それでもゴムで弾かれた程度なので心配するほどの痛みはありません。
脱毛後は肌が若干敏感になりますが、エステサロンでは保湿ケアを行うので潤いのある肌がキープされます。
ただし、毛乳頭などを破壊するわけではないので、脱毛効果は永久ではなく抑毛や減毛が限界です。
それでも、剛毛が細く薄い毛になるので、ほとんど自己処理が必要ないレベルまでに改善できます。
レーザー脱毛で永久脱毛
クリニックで行えるレーザー脱毛は光脱毛よりも強力です。
基本的には光脱毛と同じ仕組みですが、マシンの中にはバルジ領域と呼ばれる発毛因子を破壊する仕組みもあります。
体毛を生やす原因を破壊するので、脱毛が終わればツルツルの肌が継続されます。
その分、料金は高めですが、最近は価格を抑えているクリニックも増えているので通いやすくなっています。
部位によっては強い痛みを感じますが、クリニックなので麻酔で無痛化できることや肌トラブルに対応してくれる点がメリットです。
毛深い理由は遺伝だけではなく、男性ホルモンを優位にさせている生活習慣や外的刺激にあるかもしれません。
生活を見直せば緩和できますが、それでも気になるムダ毛は脱毛で処理していきましょう。
最低限な負担で脱毛するのであれば、光脱毛やレーザー脱毛が良いでしょう。
リーズナブルな価格で毛を目立たなくしたいのであれば光脱毛、根本的に解消してツルツルな肌になりたいならレーザー脱毛がおすすめです。
自分に合っている脱毛を選び、長年悩みとなっている毛深い体質から脱出していきましょう。