最近では避妊のためだけではなく、生理痛や生理不順の改善、さらにはニキビの改善などのために飲んでいる人が増えてきた「ピル」。
日本ではほとんどの人が副作用が最大限に軽減された低用量ピルを服用しています。
ピルは「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」の2つのホルモンが主成分。
私も避妊目的というよりも、ニキビ治療目的やお肌の調子を考えて飲んでいるわ。
生理痛もホントに楽になったし・・・。
先輩なんて40歳すぎたら薄毛が気になりだして、その治療で低用量ピルを飲んでいるそうよ。
ピルって女性に重宝されてるのは聞いたことがある。
でもムダ毛に大きくホルモンが関わっているのなら、嬉しい効果がありそう!
この女性ホルモンが作用して、ピルを飲んでいる人は全身脱毛ができないとか、脱毛の効果がないという噂がありますが、・・・
本当のところはどうなのでしょうか?
そして実は、ピルは多毛症の人の治療に用いられることもあります。
毛深い人と多毛症の違いについても知っておきましょう。
毛深いのと多毛症の違い
毛深い体質なのと、多毛症はまた違います。
多毛症は、普通は細い毛の生えるべき部位に太くて黒い毛が生えてしまうもの。
決して毛自体の本数が増えるわけではありません。
先天的な多毛症で沢山の毛が全身に生える場合もありますが、ほとんどの人は後天的な多毛症です。
一般的な腕などに生えているムダ毛は、細くて色も薄く、やわらかくて短いのが特徴ですが、多毛症により太くて長く色の濃い硬毛へと変化してしまうのです。
髪の毛やデリケートゾーン、眉毛やまつげ、ワキ毛、男性のヒゲなどは硬毛。
多毛症になると小さな子供や女性でも、まるで成人男性のような太い毛が生えてきます。
そして女性においては、生理不順やニキビが沢山できるなどの傾向も。
頭頂部からおでこにかけて髪の毛が抜けていく、などという症状も見られます。
アゴ、太もも、鼻の下の口髭が剛毛になってきたら可能性は高いかもしれません。
多毛症の原因
先天的な生まれつきの多毛症でない限り、その原因はほとんどホルモンバランスの乱れです。
本来女性ホルモンが優勢である女性の男性ホルモンが、急増してしまうと保たれていたホルモンバランスが狂い、男性かのような毛が生えてきてしまうのです。
女性ホルモンの分泌に大きく関わっているのは、副腎と卵巣。
そのため多毛症の人は副腎や卵巣に何等かの病気が潜んでいる可能性もあります。
ちなみに、ステロイドを服用すると血中ホルモンバランスが男性ホルモンに偏ることもわかっています。
そして多毛症になりやすいのは50代以降の女性です。
閉経や更年期によってホルモンバランスが著しく変化するので、多毛症になったり逆に髪の毛が抜けてしまう脱毛症に悩まされる人が増えます。
更年期でなくても、仕事や育児などのストレスでもホルモンバランスは乱れるので、過度のストレスによって多毛症になってしまう人もいるようです。
あれは転職してストレスだらけの毎日を送っていた頃だわ。
でもそのアゴのヒゲは要注意。
明らかにホルモンバランスが乱れていたことは確実よ。
多毛症はどう治療する?
多毛症の疑いがあるのなら婦人科・美容皮膚科・泌尿器科などでのホルモンの検査が治療の入り口です。
そこでのホルモンのバランスを診て、検査結果によっては専門医の診断へと移ります。
ほとんどの多毛症において、治療費は保険適応外となってしまうことが多いものの、何等かの疾患が原因で多毛症になっている場合には、保険適応になることもあります。
多毛症治療には、冒頭でも書いたようにピルが用いられることもあります。
そして同時に生えてしまった太い毛を脱毛するために、医療脱毛や脱毛サロンへと通う人もいます。
日本では「ザ・避妊薬」みたいな印象がまだまだ強いけど、飲んでいるといいことは多いんだよ。
脱毛サロンに通うときも飲んでいるとこんな利点もあるの。
ピルを飲んでいると脱毛サロンは効果が出ない?
脱毛サロンによってはカウンセリング時の問診票にピルの服用の有無を答える欄があります。
そしてピルを飲んでいると、脱毛の効果が出にくい、通常より長い期間がかかる、などという説明を行うサロンもありますが、ホルモン量の少ない低用量ピルであれば、脱毛効果に差はなくピルの服用中でも問題なく脱毛サロンで全身脱毛が受けられます。
脱毛サロンに通いながらあえてピルを飲む人も
基本的に脱毛サロンでは生理中のVIO脱毛はできません。
(クリニックではタンポンを使用すればOKのところが多いようです。)
脱毛サロンによっては生理中はデリケートゾーン以外も脱毛ができない脱毛サロンもあります。
生理前後や生理中はお肌が敏感で不安定なため、いつもよりも痛みを感じやすかったり、肌トラブルを起こすリスクが上がるためです。
そのため、トラブルを避けるため生理中の施術を断る脱毛サロンもあるのです。
中には予約日に急に生理になってしまった場合、当日キャンセル料がかかる脱毛サロンもあるので事前に確認が必要です。
このように予約の日に急に生理が当たってしまわないように、あえてピルを飲み始める人も。
自己処理していてもそう感じたことはない?
自己処理なら一通りやってきた私だけど、生理中は脱毛処理しないようにしていたよ。
毛抜きで抜いていたときも毛穴トラブルが半端なくって。
生理中はいろいろセーブしたいものよね。
例えば美容院でヘアカラーしても、綺麗に色が入らなかったり、頭皮がトラブル起こしたり・・・
生理中はおとなしく、休憩期間って思うようにしないとね。
でもうわー生理だーっていうあの倦怠感とかはないし、お肌トラブルも飲み始めてからほとんどないわ。
特にデリケートゾーンを脱毛する時なんかには、そんな話もよく出たわ。
いずれにしても、ピルを飲んでみたいなと考えるならきちんと婦人科を受診して、お医者様に相談よ!
多毛症とピルの関係、全てはホルモンバランスにありました。
そして多毛症でなくても、ピルを飲みながら脱毛サロンへと通っている女性は多いようですね。
結果的に、ピルを服用していても脱毛の効果にはなんら影響はないということ。
予約がとりにくい脱毛サロンが多いので、ピルで生理周期を整えるのはいいアイディアなのかもしれません。