夏になると肌の露出が増えてくるため、ムダ毛が気になる方も多いと思います。
しかし、日焼けをした肌に医療脱毛などのレーザーを照射すると、思わぬ肌トラブルを引き起こす可能性があります。
そこで今回は医療脱毛と夏の関係性についてご紹介していきましょう。
安全で綺麗に脱毛したい方は参考にしてみてください。
目次
医療レーザー脱毛と夏は大きな関係がある?
医療レーザーは脱毛サロンなどで使用されている光脱毛とは出力が異なり、黒いメラニン色素にだけ反応する特殊なレーザーを使用しています。
レーザー出力が高く、毛根のメラニン色素に反応して毛組織が破壊される仕組みなので、破壊された毛根はそのまま自然と抜けていくのが特徴です。
しかし医療レーザーの画期的な仕組みは、夏の日焼けと大きく関係しています。
夏に日焼けをしてしまうと体内のメラニン色素の量が変化し、毛の部分にだけ多くなっていたメラニン色素は、日焼けによって肌全体に増えてしまうのです。
本来、毛の部分にだけ多かったメラニン色素が肌全体に広がってしまった場合、毛と肌のメラニン色素の量に差がなくなってしまい、毛根以外に肌まで傷付けてしまう恐れがあります。
日焼けした肌ではムダ毛以外の部分も傷付ける恐れがあるため、必然的にレーザーの照射パワーを落とすことになってしまい、
結果的に脱毛効果も低くなってしまうでしょう。
また、日焼けの具合によっては脱毛できない場合もあるので、医療レーザーと夏は大きな関係があるということです。
どれくらいの日焼けなら脱毛できる?
日焼けに気を付けていても、紫外線は肌だけでなく目からも侵入してきます。
体内に侵入する紫外線を100%カットするのはとても難しいのですが、もし日焼けをしてしまった場合、どれくらいの日焼けであれば脱毛できるのでしょうか?
万が一日焼けをしてしまっても、肌が黒くなっていなければ医療レーザーでの脱毛は可能だと言われています。
夏にだけ紫外線が多いと思われていますが、紫外線の量が最も多いのは春から初夏にかけての時期であり、5月頃から紫外線対策をきちんとしていれば脱毛に影響を与えることは少ないでしょう。
また多少の日焼けでも脱毛可能な医療レーザーもあるので、事前に確認しておくと安心です。
海やプールなどのレジャーでは、肌が炎天下の中で長時間曝されないように注意し、日焼けの恐れがあるところへ行く場合は、日焼け止めに加えて日傘や日焼けガードの服、帽子などを活用し、日焼けしないためにも万全の態勢を整えておきましょう。
日焼け後の脱毛で起こるトラブルとは?
もし日焼けをしてしまった場合、どのようなトラブルが起こりやすいのでしょうか?
出力の低下により効果が半減する可能性がある
毛根のメラニン色素にのみ反応するのが医療レーザーの特徴ですが、肌全体が黒く焼けてしまっては毛と肌のメラニン色素の差が少なくなってしまうため、通常の照射パワーのままだと火傷の恐れがあります。
照射パワーを低く設定すれば火傷などのリスクは軽減できますが、結果的に脱毛効果も半減してしまうでしょう。
照射時に痛みを伴う場合がある
日焼けで黒くなった肌は火傷している状態と同じ状態であり、肌の水分が抜けて乾燥を引き起こしています。
日焼けして水分が失われた肌に、さらに医療レーザーで熱を加えたらますます水分の蒸発が進んで乾燥が酷くなっていき、医療レーザーなどの施術で痛みを感じやすくなり、いつも以上に痛みを感じやすくなるでしょう。
肌トラブルが表れる可能性も
日焼けで紫外線によるダメージを受けた肌は、とても敏感な状態になっています。
また、肌のバリア機能も弱っているため医療レーザーに大きく反応してしまい、やけどや色素沈着だけでなく、稀に傷痕になってしまう恐れもあります。
脱毛して綺麗な肌を手に入れたとしても、肌トラブルを起こしてしまっては意味がないので、肌の状態を整えてからの脱毛が良いでしょう。
炎症リスクが高くなる
日に焼けた肌は敏感になっているため、些細な刺激でも炎症を起こす可能性があります。
通常であれば問題なく済む医療レーザーであっても、日焼けした肌では火傷のリスクが高まり、毛嚢炎(もうのうえん)ができやすくなります。
さらにレーザー照射後に肌にヒリヒリ感が出たり、むくみを起こしたりする可能性があります。
脱毛後のリスクが高くなってしまうため、日焼けには十分注意しましょう。
どの季節が脱毛に最適?
医療レーザーでは、日焼けによってメラニン色素の量が変わると様々な肌トラブルを引き起こしやすく、夏に脱毛する場合は気を付ける部分が多くあります。
医療レーザーでの脱毛を行っている場合、ムダ毛処理などの自己処理も控えなければなりません。
そのため、日焼けや自己処理ができないことを考えると、
秋から冬にかけてはスケジュールも組みやすく、肌を露出する機会も少ないので日焼けに対して過剰反応することもありません。
そして夏までに肌を綺麗にしたいと考えている場合、ゆっくりと脱毛することも可能です。
しかし夏でなくても医療レーザー脱毛では、医師からの指示を守る必要があります。
肌にレーザーを当てる以上様々な副作用や注意点、説明があるため内容や説明を聞いて理解してから行いましょう。
毛周期から効率の良いタイミングで脱毛しよう
医療レーザーでは、毛周期に合わせたタイミングで脱毛を行うと良いと言われています。
毛には毛周期というサイクルがあり成長期、退行期、休止期のサイクルで進んでいます。
毛髪は約4年~6年、脇などの体毛は約2ヶ月程度のサイクルを繰り返していると言われているため、成長期のタイミングで脱毛するのが効果的とされています。
目に見える体毛は全体の30%~40%程度であり、見えない部分の体毛は毛穴で成長期が来るのを待っている状態です。
そのため、毛周期に合わせて施術を行うとより高い効果が期待できるでしょう。
1回だけでは完全に脱毛することはできないため、少なくても3回以上の医療レーザー脱毛は必要でしょう。
夏に肌を綺麗にしたいならいつから脱毛するべき?
毛の生え変わる毛周期に合わせて、医療レーザーを継続して行っていくことで徐々にムダ毛が減少していきますが1回では完全には出来ないため、平均で5回~8回程度行う方が最も多くなっています。
例えば約2ヶ月の間隔で医療レーザー脱毛を行い、9月からスタートしたとします。
順調に予約が取れて5回施術を行った場合でも5月までかかり、6回で7月まで、7回なら9月までかかってしまいます。
夏までに肌を綺麗にしたいなら、早めにカウンセリングに通うなどして脱毛スケジュールを考えた方が良いでしょう。
医療レーザー脱毛は、強いパワーで毛根のメラニン色素のみにダメージを与えるため、少ない回数で効果が期待できるメリットもありますが、夏など紫外線の強い時期に肌全体にメラニン色素が増えてしまうと、デメリットを生じてしまう恐れもあります。
医療レーザー脱毛と夏とは大きな関係があるため、今後医療レーザーで脱毛したい場合は早めにカウンセリングに足を運び、医療レーザーの脱毛の特徴やスケジュールを決めておくと良いでしょう。
日焼けしてしまった場合、思うような脱毛スケジュールを組めない場合もあるので、夏までに綺麗に肌に仕上げたいなら思い立った時に脱毛を始めてみましょう。