同じ脱毛でも医療脱毛とエステ脱毛があり、それぞれの特徴も異なってきます。
しかし、詳しい特徴も分からない場合、どちらがいいのか選ぶことさえ難しいでしょう。
そこで今回は医療脱毛とエステ脱毛の特徴や効果から比較して、自分に合った脱毛を選んでみましょう。
目次
医療脱毛とエステ脱毛の違いについて
大きく分けて医療脱毛とエステ脱毛には、以下のような違いがあります。
脱毛の仕組み
医療脱毛とエステ脱毛では、脱毛方法に違いがあります。
脱毛は毛周期に合わせて行う必要があり、脱毛の仕組みは医療脱毛もエステ脱毛も同じです。
毛乳頭を破壊することで、発毛機能が停止して毛穴から毛が生えてこなくなるため、永久脱毛も可能だと言われています。
ダメージを定期的に与えることで、毛の成長を遅らせる方法です。
そのため、根本的に医療脱毛とエステ脱毛では仕組みが異なります。
1回の脱毛で得られる効果
医療脱毛とエステ脱毛では使用できる脱毛機器が異なるため、1回の脱毛で得られる効果も変わってきます。
しかし、エステサロンでは強力なレーザーを使用した機器の使用が認められていないため、医療脱毛に比べて出力の弱い機器しか使用できません。
そのため強力なレーザーを使用して照射できる医療脱毛では、1回で得られる効果もエステ脱毛に比べると高くなっています。
痛み
脱毛時には、どのような方法であっても痛みは伴います。
エステ脱毛に比べて強いレーザー照射が可能な医療脱毛は、痛みを強く感じることが多くなりますが、その理由として脱毛マシンが関係してきます。
医療脱毛で使用される機器は特殊な医療用レーザーを使用しており、レーザーの持っている波長によって特定の物質や色に反応し、メラニンの部分にだけ反応して毛細胞を破壊することが可能です。
脱毛の際に発生する熱で組織が破壊され、毛細胞は回復しないことから脱毛が完了するのですが、肌の上から毛細胞にのみ照射するには強い力が必要です。
強いパワーによって組織を破壊することから、痛みも強く感じやすいと言われています。
一方のエステ脱毛は、光脱毛(フラッシュ脱毛)と呼ばれる方法で行われます。
毛の成長を一時的に抑制させて弱らせる方法で回数を重ねていき、完全な脱毛へと導いていく方法です。
医療脱毛に比べてパワーが弱いため、痛みも比較的少ないと言われています。
必要な脱毛回数
医療脱毛の場合、脱毛部位に照射するパワーが大きいため、短期間で脱毛が可能です。
回数は毛周期に合わせながら約5回~8回の脱毛回数が必要であり、脱毛完了期間は約8ヶ月~2年以内に終了することが多いでしょう。エステ脱毛は医療脱毛に比べて照射するパワーが弱く、少しずつ毛細胞を弱らせながら脱毛していくため、約12回~18回程度の脱毛回数が必要です。
脱毛完了までの期間は、約3年~4年程度かかると言われています。
施術に必要な資格
医療脱毛を行えるのは、医療機関で医療従事者のみと限られています。
そのため、有資格者しか行えない脱毛ということです。
一方のエステ脱毛は、特別な資格がなくても行える施術です。
最近のエステ脱毛は、サロンによって研修制度が設けられている所も多くなっていますが、技術に関しては一定とは言い切れないでしょう。
費用
医療脱毛の場合、コースや部位によって金額が異なりますが、5回コースの平均は全身脱毛で30万円~45万円程度、ワキやVIOなどの部位のみで2万円~10万円程度となっています。
エステ脱毛の場合、12回コースの平均は全身脱毛で20万円~35万円程度、ワキやVIOなどの部位のみで2万円~12万円程度となっています。
エステサロンの場合はキャンペーン開催時などでは、料金がさらに安くなる場合もあります。
トラブル対応
脱毛は肌にレーザーを照射するため、どのような場合でもリスクが伴います。
医療脱毛の場合、医療機関で医療従事者によって脱毛が行われるため、施術時や施術後の肌トラブルが起こった場合でも、適切な判断ができるだけでなく、医師の診察によって薬の処方も可能です。
一方のエステ脱毛の場合は、施術時や施術後にトラブルが起こってもその場で治療することができません。
エステサロンでも医療機関と連携しているサロンもありますが、併設している所はほとんどないため迅速な対応は難しいでしょう。
医療脱毛とエステ脱毛どっちをするべき?
医療脱毛とエステ脱毛の違いを比較してみましたが、医療脱毛とエステ脱毛どっちをするべき?と余計に悩んでしまう方もいるでしょう。
医療脱毛とエステ脱毛のメリットやデメリットを紹介するので、参考にしてみましょう。
医療脱毛のメリット
永久脱毛に近い効果が得られる
医療用レーザーは、永久脱毛に近い効果が国からも認められています。
高い効果が得られるため、少ない回数でも綺麗な肌を手に入れられるでしょう。
医療従事者による施術
医療脱毛は医療機関で行われる脱毛行為であるため、有資格者が責任を持って行うのが特徴です。
常に安全で効果の高い施術を、安心できる環境で行うことができます。
短期間で脱毛可能
医療脱毛は、出力の高いレーザーを使用して毛細胞に直接ダメージを与えることができるため、短期間で脱毛が可能です。
個人差はありますが、1年~2年未満で終了することがほとんどです。
美肌効果が期待できる
医療脱毛の場合、毛穴の毛細胞に直接照射するため、毛が抜けた後に毛穴が引き締まります。
そのため毛穴が目立ちにくくなり、皮脂が溜まりにくくなるため、美肌効果が期待できるでしょう。
医療脱毛のデメリット
料金が高い
医療脱毛は医師や看護師によって行われる脱毛行為であり、高価な脱毛機器を使用していることもあって少ない回数でも料金が高いことが多いです。
痛みを感じやすい
強力なレーザーを使用して毛乳頭を直接破壊しているため、脱毛時に痛みを感じやすくなります。
日焼けや肌が黒いと施術できない場合がある
医療脱毛はメラニン色素に反応してレーザーを照射するため、日焼けをしている場合や肌が黒くなった状態では、施術できない場合があります。
肌が黒い状態で脱毛を行うとレーザーがメラニン色素を正しく判断してくれず、火傷に繋がる恐れもあります。
毛嚢炎やヤケドのトラブルの可能性
医療脱毛で毛乳頭を破壊した際に、細菌が入り込んでしまうとまれに毛嚢炎ができてしまう可能性があります。
また、肌が黒い状態だと火傷を起こす可能性もあるでしょう。
エステ脱毛のメリット
費用が安い
エステ脱毛のメリットは費用が安いことです。
キャンペーンなどを利用するとさらに安く脱毛が可能でしょう。
痛みがあまりない
脱毛レーザーの出力が弱いため、痛みがあまりないのが特徴です。
脱毛時の痛みを気にすることなく、施術ができます。
火傷の心配も少ない
肌が特別に弱い場合でなければ火傷の心配も少ないため、リスクを最小限に抑えた脱毛が可能でしょう。
エステ脱毛のデメリット
脱毛効果が低い
エステ脱毛の場合、ゆっくりとダメージを与えていく方法で脱毛を目指すため、効果が弱いと感じる場合があります。
完全な脱毛をしたい方には向いていないでしょう。
万が一のトラブルに対処できない
施術時に万が一のトラブルがあった場合、医療機関ではないので早急な対応が難しいでしょう。
回数がかかる
施術回数が医療脱毛に比べて2倍以上かかってしまうため、何度も足を運ばなくてはならないのがデメリットでしょう。
永久脱毛はできない
むだ毛を減らしたいならエステ脱毛でも良いのですが、永久脱毛を目指している場合は向いていません。
医療脱毛とエステ脱毛どっちをするべき?と悩んでいる方に、脱毛の違いやメリット、デメリットなどをご紹介しました。
医療脱毛は効果の高い脱毛が期待できるだけでなく、医療従事者によって行われる行為なので安心できる部分がありますが、強いレーザーによって火傷のリスクもあります。
一方のエステ脱毛は、安価な費用で脱毛を始められますが効果を感じるまでの回数が多く、時間もかかってしまいます。
それぞれの特徴を把握し、自分に合った脱毛を選んでみましょう。