多くの女性が行っているムダ毛処理ですが、自己処理で進めてしまうとどうしても埋没毛や肌荒れなど、様々な肌トラブルを招いてしまいます。
そのため、脱毛サロンや脱毛クリニックなど、脱毛施術を専門的に取り扱うサロンやクリニックが登場してきました。
ただ、サロンやクリニックに通うにはお金が掛かってくるため、できることなら一回で終わるようにしたいと考えている人もいるでしょう。
そこで今回は、サロンやクリニックでの脱毛が一回で終わるのかどうか、一回でどれほどの脱毛効果が期待できるのかをご紹介していきます。
これから脱毛を検討しているという人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
脱毛は一回で終わるのか?
まず、サロンやクリニックで行われている脱毛が一回で終わるのかという疑問ですが、結論から言えばサロンでもクリニックでも一回で終わることはありません。
脱毛サロンに比べて脱毛クリニックで行う脱毛施術の方が威力も高いのですが、それでも一回では脱毛を終わらせられないのです。
なぜ、一回では終わらせられないのかと言うと、毛が生えてくる周期と脱毛の仕組みが関係しています。
毛周期とは?
毛は生えて成長したら抜けて、また生えて成長したら抜けるというサイクルを繰り返しています。
このサイクルが「毛周期」と呼ばれているものです。
毛母細胞の分裂が活発化し、体毛が毛穴の中で成長する時期を成長初期と言い、続いて成長してきた毛がさらに栄養を吸収することで体の表面まで現れてくる時期を成長期と言います。
毛母細胞の分裂が止まると毛の成長もストップしますが、まだ毛は抜けていない状態なら退行期となります。
そして毛が抜けて新しい毛が成長を始めるまでの期間を休止期と呼ぶのです。
このように、体毛は成長初期・成長期・退行期・休止期のサイクルを繰り返しています。
脱毛の仕組み
主に脱毛サロンで取り入れられている「光脱毛」と、脱毛クリニックで取り入れられている「レーザー脱毛」は同じ仕組みで脱毛を行っています。
脱毛器から照射されるメラニン色素にだけ反応する特殊な光を当てることで、毛穴の奥にある成長中の毛や毛母細胞にダメージを与え、毛を生えにくくすることができるのです。
光脱毛とレーザー脱毛の違いは、光の出力にあります。
光脱毛は肌に負担を極力かけないよう、光の出力を抑えながら一度に広範囲を施術できるようにしています。
一方レーザー脱毛は出力を上げ、なおかつレーザー光線のように一点に集中させることで脱毛効果を高めているのです。
万が一のトラブルが発生しても医療機関なら迅速に正しい措置を取ってもらえるからこそ、レーザー脱毛を取り扱うことができます。
また、毛周期は1本1本で異なっており、早いと30日で1サイクル、遅い人だと100日掛けてようやく1サイクルという場合もあります。
そのため、脱毛を行っても一回目ではその時成長期だった毛には効果があっても、他の退行期・休止期を迎えている毛には効果がないため、また生えてきてしまうのです。
一回でどれほどの脱毛効果が期待できるのか
脱毛施術を一回で終わらせることはできませんが、一回でどれくらいの脱毛効果が期待できるのでしょうか?
光脱毛とレーザー脱毛、そして一部で取り扱われているニードル脱毛について、それぞれ一回で得られる効果を解説していきます。
光脱毛
光脱毛は前述した通り、肌にできるだけ負担を掛けないために低出力で光を照射していきます。
低出力によって肌へのダメージが軽減できますが、その分毛へのダメージも弱くなってしまい、一回の脱毛では成長期の毛でさえそれほど大きな脱毛効果は期待できません。
光脱毛では何度も施術を行うことで毛母細胞を弱らせることはできますが、完全に毛が生えてこなくなるわけではないので注意しましょう。
レーザー脱毛
レーザー脱毛は光脱毛に比べて高出力のレーザーを照射することができます。
そのため、一回の脱毛で成長期の毛に大きなダメージを与えられます。
一回だけで施術自体を終わらせることはできませんが、光脱毛よりも少ない回数で脱毛を終わらせられるでしょう。
より一回で高い脱毛効果を得たい場合には、レーザー脱毛がおすすめです。
ニードル脱毛
ニードル脱毛とは、毛を1本ずつ脱毛していく施術方法です。
光脱毛とレーザー脱毛は光を照射させることで毛母細胞にダメージを与えていましたが、ニードル脱毛の場合毛穴に絶縁針を差し込み、電気を流して毛乳頭を破壊していきます。
毛乳頭が破壊されれば栄養が届かなくなり、成長できなくなって一生毛が生えてこなくなるのです。
ただ、ニードル脱毛はデメリットも多いので注意が必要です。
例えば、毛を1本ずつ処理していくので非常に時間が掛かります。
いくら施術に慣れているスタッフでも、1分間で5~10本程度が限界でしょう。
1時間に換算すると300~600本となります。
ワキは片方で50~300本生えていると言われているので、片方のワキを1時間掛けて施術していくことになるのです。
また、ニードル脱毛は痛みが強いと言われています。
絶縁針は細いので毛穴に挿しても痛みなどはあまり感じられませんが、電気が流れた瞬間に痛みが表れます。
痛みは個人差があり、痛いけど耐えられる痛みという人もいれば、一回試したが耐えられなかったという人もいるので、痛みに弱い人は気を付けた方が良いでしょう。
3種類の方法の中で一回の脱毛効果が高いのはニードル脱毛です。
しかし、ニードル脱毛は1本ずつ施術するので時間が掛かり、なおかつ個人差はありますが光脱毛やレーザー脱毛と比べて痛みが強いと言われています。
このことから、一回の脱毛効果はニードル脱毛よりも低い分、痛みや施術回数を抑えられるレーザー脱毛が効率的だと言えるでしょう。
初めての脱毛後に気を付けたいポイント
一回目の脱毛を終えた後は肌がいつもより敏感な状態になっています。
脱毛サロンや脱毛クリニックでは、熱を冷却し肌の鎮静化や保湿ケアを行っていきますが、日頃からのケアも必要です。
どんなケアを行えば良いのか、脱毛に通う前に覚えておきましょう。
自宅でも保湿ケアを徹底する
施術後に保湿ケアが行われますが、次の施術まで1~2ヶ月程度期間が空いてしまいます。
この期間中も脱毛している部位の保湿ケアは徹底して行いましょう。
ボディクリームだけを使っているという人は、化粧水で肌に水分を与えてからボディクリームを塗るとより保湿効果が高まります。
強く擦ってしまうと炎症が悪化してしまう可能性もあるので、強く擦らないように気を付けてください。
毛はなるべく剃らないようにする
一回目の脱毛が終わっても成長初期・成長期の毛しかダメージが与えられていないため、他の毛はそのまま残っている状態です。
また、退行期の毛も成長期に入れば毛が生えてきてしまいます。
そのため次の予約まで毛の処理は引き続き行っていくかと思いますが、できるだけ処理しない方が良いでしょう。
処理しない方が良いのは、カミソリでムダ毛を剃ってしまうと肌が傷付き乾燥しやすくなってしまうためです。
いくら保湿ケアを行っていても自己処理で乾燥を促してしまっては意味がありません。
できるだけ脱毛に通っている期間は露出の多い服は控えるようにしましょう。
毛は絶対に抜かない
カミソリでの自己処理は回数を減らし、保湿をしっかりと行えばムダ毛を剃っても問題ありません。
しかし、脱毛に通いながら毛抜きを使って自己処理をするのは絶対に止めましょう。
なぜ毛抜きがダメなのかと言うと、一回抜いてしまうと毛周期が狂ってしまい脱毛施術の効果が薄れてしまう可能性があるためです。
また、毛抜きを使って無理やり毛を抜くと炎症を起こすこともありますが、炎症が起きている状態で脱毛することはできません。
せっかく予約を取ったのに施術を断られてしまう場合があります。
脱毛期間中に毛を抜いても良いことは一切ないので、自己処理をするなら毛抜きではなくカミソリを使うようにしましょう。
どんな脱毛でも一回で完全に終わらせることはできません。
ただ、レーザー脱毛なら一回の脱毛効果が比較的高く、施術に掛かる期間も短縮することが可能です。
レーザー脱毛は医師のいるクリニックでしか提供することはできないので、万が一の肌トラブルが発生してしまっても安心できます。
もしどの脱毛方法で施術しようか悩んでいるという人は、脱毛クリニックでのレーザー脱毛を選択してみましょう。