肌を綺麗に見せたり、すべすべで滑らかな肌を手に入れたりするために、脱毛サロンやクリニックで部分的もしくは全身脱毛を受ける方は多く見られます。
綺麗にできたとしても、脱毛後のアフターケアを怠ってしまうと肌トラブルが起こる可能性も。
肌トラブルを回避するためには、どんなアフターケアに取り組めば良いのでしょうか?
今回は肌を綺麗に保つために知っておきたい、脱毛後のアフターケアについてご紹介します。
目次
脱毛後、アフターケアを怠るとどうなる…?
正しい脱毛方法で手入れをしても、アフターケアが不十分だと肌荒れの原因となってしまいます。
脱毛後に多く見られる肌荒れとは、毛の根元に炎症が起きる毛嚢炎やニキビ、色素沈着によるシミや黒ずみなどです。
脱毛した部分が腫れたり、熱を持って赤みを帯びた状態になったりとやけどのような症状が出るケースもあります。
症状がひどい場合は病院への受診が必要であり、一度の受診で改善されなければ継続的に通院が必要です。
また、肌荒れがある状態で脱毛をすることは非常に危険であるため、次の脱毛まで期間を空けなければならず、完了までの期間が延びてしまいます。
アフターケアをしないと肌が荒れる原因は、脱毛という行為の原理に隠されています。
毛を作り出す毛母細胞だけを集中して破壊されますが、工程の中で毛母細胞の周辺にも熱エネルギーが達してしまうことは避けられません。
熱が伝わった部分はデリケートになるため、脱毛前の肌と比べると刺激に弱くなり乾燥しやすい状態になります。
脱毛をすることは、肌に様々な負担をかけるものだということを理解して、できるだけ肌に守るケアをしましょう。
脱毛後のアフターケアを念入りにすることで、デリケートになった肌のトラブルを防げます。
部位別アフターケア
具体的にどのようなアフターケアを行えば、脱毛後の肌トラブルを起こさずに済むのでしょうか?
ここでは、脱毛をする部位別にアフターケアの方法を解説していきます。
ワキ
ワキ脱毛で起こる肌トラブルで多いのは、色素沈着による黒ずみです。
脱毛したワキは熱を帯びているため乾燥しやすく、刺激を受けやすいのでアフターケアが必要です。
ワキは汗をかきやすい部分になるため、あまり保湿していないという方がほとんどでしょう。
しかし、汗をかいてワキが湿っていても、肌に栄養分が行き渡って潤っているわけではありません。
また、古くなった角質やほこりなどの汚れが蓄積されて黒ずむことがあります。汚れが溜まりやすく皮脂や汗と混ざり合うことで菌が多いワキは、清潔に保つことが非常に重要です。
清潔に保つといっても、力を入れてゴシゴシと洗ってしまうと肌を傷付けてしまうので、普段から優しく流す程度に抑えて綺麗にしておきましょう。
VIO
ワキと同様、VIO脱毛においても黒ずみの問題を抱えている人は多くいます。
VIOへの脱毛に関しても保湿ケアは重要になりますが、普段の行動からも黒ずみを改善することができます。
生理中は肌が敏感になりやすく、生理用品を使うことによってムレによる肌のかゆみやかぶれに悩まされる人も多いのではないでしょうか?
また、生理中以外でも暑い時期はムレを感じたり、肌に合わない素材の下着を身に付けて刺激を受けたりすることもあります。
下着を身に付けることで1日中VIOを刺激することになるため、なるべく締め付けの少ない下着を選びましょう。
締め付けが強すぎると、強い負荷がかかっていた部分が黒ずみやすくなります。
締め付け部分を減らすためには、縫い目のないシームレスの下着もおすすめです。
顔
顔脱毛後はニキビや毛嚢炎などの炎症が起こる可能性があります。
脱毛をした後の肌は念入りに保湿を行い、刺激を受けやすくなっている肌を守りましょう。
化粧水を肌に付ける時はパッティングするのではなく、両手に化粧水を広げて顔全体を包み込むように優しく付けます。
一度付けでもまだ乾燥している場合は、何回かに分けてゆっくりと肌に化粧水を染み込ませましょう。
化粧水を付けただけでは水分が蒸発してしまうため、保湿クリームや乳液を使って潤いが逃げないようにフタをします。
自分の肌の状態を見ながら、油分の摂りすぎにならないように調整して肌を整えましょう。
脱毛で痛みを感じやすい人や敏感肌の人は、特に時間をかけて保湿することで肌トラブルを防げます。
全身脱毛後はどんなアフターケアを実施すべき?
部分的なアフターケアを見てきましたが、全身脱毛の場合はどうなのでしょうか?
基本的には部分別のケアと同じですが、さらに意識して取り組みたいポイントがあります。
入浴はシャワーで済ませる
カウンセリングでも説明があると思いますが、脱毛をした日はシャワーだけにしてください。
温かいお湯に浸かると体温の上昇により、ますます肌に赤みが強く出やすくなるからです。
シャワーなら温めすぎる心配がなく、全身を綺麗にできるので問題ありません。
ただし、熱いお湯や長時間浴びると体温が上がってしまうので、できるだけ短時間で済ませるようにしましょう。
念入りに全身を保湿をする
全身脱毛のアフターケアで最も重要となるのが保湿です。
乾燥しやすくなっているので、保湿ケアを行わないとぴりぴりとした痛みや肌の引きつりを感じるようになります。
放置すればシワの原因となり、肌バリアが低下するので肌荒れのリスクを高めてしまうので、念入りに全身の保湿を行ってください。
肌の水分量が維持されると肌が柔らかくなり、毛が抜けやすい状態になるので脱毛効果も高まります。
日焼けは徹底的に予防をする
全身脱毛で敏感になった肌に対して紫外線は通常よりも強いダメージを与えてしまうため、肌トラブルのリスクを高めます。
また、脱毛はメラニン色素に反応するため、日焼けした肌への照射は大きな負担がかかり、安全性に配慮して照射を断られる可能性があります。
全身脱毛を受けている間は室内外問わず日焼け止めを塗り、帽子や日傘なども活用してUV対策を徹底してください。
強い刺激を与えない
肌に刺激を与える行為や化粧品の使用も厳禁です。
顔脱毛をした当日は肌へ負担をかけないように、できるだけ化粧は避けるようにしましょう。
化粧水も種類によっては肌へ刺激を与えるので、敏感肌用を使うと安心です。
また、ムダ毛の自己処理は最低でも3日間空けてから行うようにしてください。
全身脱毛を始めた時点ではムダ毛が気になると思いますが、気にならない程度に薄くなったらどうしても必要な時のみに限定すると安心です。
カミソリや除毛クリーム、毛抜きは刺激を与えやすいので、電気シェーバーでの手入れをおすすめします。
この他にも全身脱毛を行った当日は、体温が上がらないように激しい運動や飲酒も原則禁止です。
また、背中など見えにくい場所に赤みやかゆみが起きることがあるので、脱毛後に炎症が起きてないか確認することも大事です。
時間が経過しても赤みやかゆみが落ち着かない時は、早めに医師へ相談するようにしましょう。
脱毛で美しい肌にするためにもアフターケアは怠らず、ご紹介したことに気を付けて取り組んでください。